ケーブルカーは車両に動力を持たないため、六甲山上駅の巻上場にある巻上機を使って動かしています。
車両の両端に45mmのロープを接続し、運転室からモーターを操作。モーターが回転するとプーリーに動力が伝わり、ロープが巻き上げられます。
大きな三角屋根の山小屋風デザインが特徴。昭和7年の開業当時は六甲山上駅と同じ様式で建てられていましたが、昭和13年の阪神大水害で山から流出した土砂に押し流され、現在の駅舎は2代目の駅として活躍しています。
軌間1,067mm。この幅はJR線の規格と同じです。
・右側/AC200V 電灯線
・左側/DC100V 信号線
緊急時にはレールの頭部をシューと呼ばれる部品が上下左右からはさみ込んでケーブルカーを停車させます。
ロープのガイド役。傾斜導輪195組、直立導輪132組、合計327組あります。
特殊な車輪の構造により、1号車は山下に向かっていつも左側を、2号車は山下に向かっていつも右側を通るようになっています。
昭和7年の開業当時の姿をそのままとどめており、重厚な駅舎は昭和初期の華やかな雰囲気とレトロさを感じさせ、平成12年「近畿の駅百選」、平成19年「近代化産業遺産」に認定されました。開業以来六甲山の歴史を見守り続けています。駅コンコースの地下にはケーブルカーシステムの心臓部・巻上場があります。
昭和7年製造。自動運転が主流の中、現在このような古い機械を使用している所は少なく貴重です。
プーリー、モーター、減速機などをまとめたものをいいます。