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2010年07月03日
7月の花 「ユウスゲ」
当園の夏の花といえば、黄色のユリのような高原の花「ニッコウキスゲ」が代表的です。
今回はそのニッコウキスゲと同じ仲間の「ユウスゲ」をご紹介します。
ユウスゲの一番の特徴は、「夕刻に咲くこと」です。
当園では閉園間際の16時頃から咲き始める夜の花です。
山地の草原や林のふちに生える多年草で100~150センチの長い花茎を出し、
レモンイエローで品格のある花を次々に咲かせます。
花には香りがあり、夕刻開いて、翌日の午前中にはしぼみます。
暗い夜になんとか虫を呼び寄せようということなのか、
夜に開花する植物には芳香を漂わせる習性があると言われ、
このユウスゲも甘い香りをあたりに漂わせています。
漢字では「夕菅」と書き、花が夕方に開いて、葉がスゲ属(カヤツリグサ科)を思わせるため、この名前があります。
夏の花原の黄菅(キスゲ)はあけぼのの 山頂よりもやや明るくして 与謝野晶子
夜が明け始め、東の空がほのかに明るんでくる状態を「あけぼの」といいますが、
そのあけぼの空と、その頃に花を開いているユウスゲ(キスゲ)のことを対比して詠んでいる歌です。
まだ薄暗い早朝の山に咲く、明るいユウスゲの上品な色が目に浮かぶようです。
ユウスゲやニッコウキスゲのワスレグサ属はどれも1日花です。属名の
Hemelocalisは、ラテン語で「一日美しい」と言う意味で、この仲間が一日でしぼむことを表しています。
夕刻にひっそり咲くユウスゲを見てもらおうと、今年は夜の植物園を特別開園します。
詳しくは下記をご覧ください。
夏のロマンチックな花を見に、また避暑として、ぜひ六甲高山植物園にご来園ください。
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